御厨(みくりや)

東名高速道路御殿場インターチェンジ周辺には、かつて広大な沼地が存在し、中世には「大沼」と呼ばれていたようです。御厨(みくりや)とは伊勢神宮の荘園を指す言葉ですが、当時、御殿場周辺も御厨であったことから当地は「大沼(おおぬま)鮎沢(あゆざわ)御厨(みくりや)」と呼ばれていました。

御殿場インターチェンジ付近に残されている便船塚(びんせんづか)という地名は、中世に船でこの大沼を渡ったことに由来すると伝えられています。大沼鮎沢御厨は、市内東田中(沓間)の神明宮辺りに中心があったと思われ、大森氏一族が支配していたと推定されています。

大沼は次第に水が退き、時代の変遷と共に荘園は無くなりましたが、御厨の名は御殿場市、小山町、裾野市の一部にまたがる広域の地域を示す呼び名として、現代まで引き継がれています。

引用:御殿場デジタル資料館

https://www.city.gotemba.lg.jp/museum/muse-cat-005/19.html#:~:text=%E5%BE%A1%E5%8E%A8(%E3%81%BF%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%82%84)%E3%81%A8%E3%81%AF,%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E4%BC%9D%E3%81%88%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82